雪乃小説館

不定期で更新します!現在は白と黒の子守唄を更新してます。

白と黒の子守唄(20話)

ホテルへ着くと、部屋に別れる。

男女4人ずつの部屋だ。


今日は即海!らしい…

少し休みたいなぁ…


ロビーでの待ち合わせは1時間後。


あたし達は水着に着替え、
その上に服を羽織った。


あたしはビキニなんて恥ずかしくて着れない…


みんなスタイルよすぎ〜!!


時間が来て、みんなでロビー集合。


あたし達は4人でロビーへ向かった。


後ろから走ってくる足音。

「たっちー可愛い!夏って感じだね!」

後ろに居たのは誠くんだった。

いや、可愛くはないよ…


その後ろからあとの3人が。

あれ?


剣司くんだけ服変わってない。


不思議そうに見ていると剣司くんが
こちらに気付いた。

「ん?あぁ、俺海入らないから。
ビーチで見てるだけ。」


1番海が似合うんだけど、
サーフィンとかできそう…


彰くん、瞬くん、誠くんは
水着に上には半袖のシャツを羽織っていた。


そのままみんなはホテルに隣接する
ビーチへ向かった。


「あかねちゃ〜ん!行くよー!」
ゆきちゃんに引っ張られあたしも海へ。

外はすごく暑いけど、海に入ると少しぬるくて
気持ちいい。


瞬くんと彰くんは2人で
泳いでどこかに行った。


あたし達4人と誠くんは
浅瀬でビーチボールで遊ぶ。


「彰くんと瞬くん凄いねぇ〜」


と、あたし達はたまに目を奪われる。


ビーチにたまに目をやると、
パラソルの下で、座っている剣司くん。


みんなそれぞれに楽しんでるなぁ〜!


今日は来た日ということもあって、
泳ぐ時間は少なめ。
みんなビーチへ上がって片付けをしていると。


「あの…もし良かったら
一緒にビーチボールで遊びませんか?」

と、知らない女性が声をかけてきた。

彰くんと瞬くんに…


普段は服で隠れて目立たないが、
2人とも筋肉あるし、腹筋割れてるし、
凄いよなぁ…

「ごめんね、俺たちもう帰るとこだから、
また時間ある時に会えたら遊びましょうね☆」

瞬くんは丁重にお断りした。


普段普通に喋ったりしてるけど、
この2人って多分モテるんだろうな…


そのままホテルへ戻り、
みんなで夕食。

今日はみんな疲れきったのか、
そのまま寝ることになった。



…夜中


意外と日焼けしてしまった…
背中が痛くて目が覚めた。


外を見ると浜辺に人が歩いていた。


あ、剣司くん!!


あたしは気になって部屋を出て、
剣司くんの元へ向かった。


浜辺に着くと見当たらなくなっていて、
よく見ると岩陰に座っているのが見えた。


近づくと剣司くんはこちらに気付いた。

「は?橘お前何してんだよ!
こんな時間に1人で出歩くんじゃねぇよ!」

あ、なんにも考えてなかった。


「寝れねぇなら少し横に座っていく?」

と、言って視線を海に向けた。


あたしは静かに横に座った。


ずっと気になっていた。


海は恐らく嫌いな剣司くん。


こんな時間に海を見つめて何を考えてたんだろう…



「なぁ、前に1度話したの覚えてる?
俺のダチの話。」



覚えてるよ。


そこから剣司くんが少し寂しそうに見えてるから…


「もし、良かったらそのお友達の話
聞いてもいいかな?」
と言うと、
剣司くんはあたしに
友達の話をしてくれた。