雪乃小説館

不定期で更新します!現在は白と黒の子守唄を更新してます。

白と黒の子守唄(29話)

夕食。


食堂にまた集まる。


剣司くんが近付いてきた。
耳元で、小さな声で
「今晩また、海行かね?2人で。」
と言ってきた。


まぁ剣司くんの話は女子はみんな知ってるし、、


行くと答えた。


「時間はまた連絡するから」
と言って離れていった。


食事を終え、あたしは部屋に戻り、
お風呂上がりに剣司くんに一応メール。


さすがにお風呂上がったのは
伝えといた方がいいよね…


するとすぐに返信が来た。


そこには、
分かった。昨日の場所で待ってる。
と、書いてあった。


あたしは3人に告げ、
部屋を出た。


海辺に行くと、剣司くんが
昨日の場所に座っていた。


歩いて行くとこっちに気付いた。


横に座ると、また抱き寄せられた。


「なぁ、昨日聞けてなかったけど、
橘って好きなやつ…とか、居るのか?」


いないよ、と答えた。


「俺の告白の返事…
考えてくれてる?
迷惑なら忘れてくれていい…」


「考えてるよ。でももう少し待って欲しいな、」


「分かった。」


剣司くんに抱き寄せられてると
すごく落ち着く…


pipipi…


あたしの携帯がなった。


メールだ。


彰くんから!?


中身を見ると、
あかね、愛してるよ。


今送らなくても良くないです?


「誰か呼んでんのか?」


と剣司くんは携帯を覗こうとした。


あたしは慌てて携帯を閉じた。


剣司くんはあたしの動きに
違和感を感じていた。


「なぁ、あのさぁ…」


と言うと、少し後ろを向いた。

もう一度振り返ると

「あの…その…あかねって呼んでもいいか?」


え?


あたしがキョトンとしてると


「ごめん!今の無し!無しでいい!
返事待つって言ってんのに
色々急かしてごめん!」


言ったことをすごく後悔してるようだ。


「いいよ!下の名前で呼ぶのは!」


と言うと剣司くんは凄く嬉しそうに笑って
ガッツポーズをした。

「あ、、あかね…
やべっ!すげー恥ずい…」


可愛いなぁ、、、


決めた!!


「剣司くん、あたし剣司くんの
告白お受けしようと思います…」


剣司くんは突然の返事にビックリしていた。


「じゃあ、、キス…とか、、
してもいい?」


恥ずかしそうに言った。


「昨日は無言でしようとしてたのに」
と、あたしは思わず笑いが込み上げてくる。


「あ、あれは…
好きって言ったら
気持ちが高ぶってしまって…
あかねに押されなかったらやばかった…」


あれ?剣司くん、顔赤い…


さて、こうなったら、
彰くんを断らないとな…