雪乃小説館

不定期で更新します!現在は白と黒の子守唄を更新してます。

白と黒の子守唄(11話)

「神様っていつも意地悪なのですよ、、、しくしく。」


はい、第11話謎の冒頭は
ゆきちゃんの一言で始まります。


楽しい旅行が終わり、約1週間後。


そうですよね…楽しいことの後にはコレですよね…



中間テスト!!



あたしは特に問題無いけど、
撃沈し過ぎてキノコ生えてる人が
前の席のゆきちゃんです。


過去を参照…



あ、そうだ、あたしみんなに勉強教えるとか
なってた気がする…


ゆきちゃんが凄まじい勢いで
こちらに振り返った。
「あかねちゃん!!今日時間あるよね!あるよね?」

あるよ、ありますよ…作りますよ…


「んじゃ図書館で放課後勉強しよ!
カンナちゃん達にも言っとくから!」

あ、勝手に決まった…


ゆきちゃん凄く嬉しそう。


あたし教えられるのかな…


するとそこに瞬くんが来る。
「え?放課後みんなで勉強会するの?
俺達も行こうかな☆」

おぉ!神の恵み!
なんてったって彼は学年2位の頭の良さ!
これはすごく助かる。


「俺が行くなら彰も来るよ!
みんな期待してて☆」

さらに神からのご褒美!
彰くんは学年トップの頭の良さなのです!


この2人居たら間違いなく勉強会上手くいく!


あれ?彰くん伏せて寝てるけど大丈夫なのかな…?



放課後、、、


彰くんテンションだだ下がり…
これ、多分さっき聞いたんだな…


瞬くんはノリノリ、ゆきちゃん達も
道中は楽しそうだ。


図書館到着。


ゆきちゃん、マリナちゃんテンションだだ下がり…

あ、嫌なのかな…


「ゆき1から教えてください〜ぜ〜んぜんわかんないで〜す…はぁ…」


どこから…うーん…


悩んでいると彰くんが何かをノートに書き始めた。

「分からないって気持ちで見ると
分からないまま、頭は分かろうとしない。
知りたいって好奇心が勉強には大事だ。」

ノートには足し算と引き算がつらつら書かれていた。

え?そこから?

「あ!これゆき分かる!
これがこうで、これが…あ!全部できたよ!」

「解けたら楽しいだろ?
今回の範囲だけを理解しようとすると
覚えられないから、まず根本が
どうなって、そこからどう応用させるか、
これは訓練すれば頭が理解しやすくなる。
時間はかかるがゆっくりやっていけば
さっきの足し算引き算の様に、
簡単に解けるようになるもんだ。」


頭いい人の発想も説明力…恐るべし…


あ、ここあたしも分からないとこだ!


教える側ではなく、あたしも習う側に入って
彰先生の授業を受けた。


なんか次満点取れそうなきがするぞ!


勉強会が終わり、ゆきちゃん、マリナちゃんは
ぐったり…

カンナちゃんはさらに発展的な質問を
彰くんにぶつけていた。
彰くんもしっかり対応している。


あれ?


瞬くんどこいった…



しばらく忘れてしまっていた。(ごめんなさい)



図書館を出ると表のベンチで瞬くん発見!


アイスクリーム食べてました。


「ん?俺教えるの得意じゃないから
彰逃走しないように監視役☆」

外でかよ…

ただのサボりじゃん!



あー、疲れた…
帰って寝よ…