雪乃小説館

不定期で更新します!現在は白と黒の子守唄を更新してます。

白と黒の子守唄(75話)

さっきの瞬くん、、、 何か怖かったな… ぶつかったって何の話だろ… 気になって2人を追いかけたけど 見失ってしまった… 次の日。 瞬くんも学校に来ていた。 「あかねちゃん、後で話があるんだけど… 時間作れる?」 と、瞬くんに言われてあたしは首を 縦に振っ…

白と黒の子守唄(74話)

次の日、学校に行くと 彰くんと鉢合わせした。 あ!そういえば… 「彰くん、昨日家に来てたんだよね? 何か用事でもあったの?」 すると彰くんは黙って教室に歩いて行った。 何かあったのかな? 教室へ行くと既にみんなも来てた。 午前中の授業も終わり、昼休…

白と黒の子守唄(73話)

剣司くんの部屋に着いた。 あたしは少し気になった。 「海堂さんって管理人?」 って見えなかったんだよね… たまたま出てきたって感じだったし… 「そうだろ!すげぇだろ! 前の管理人の孫だからとかなんとか… なんでも相談できるし!」 お兄ちゃんって感じだ…

白と黒の子守唄(72話)

初めての剣司くんの家。 オートロック?付きの 高そーなマンション… なんかホテルみたい… 入り口のとこには管理人室。 中から人が出てきた。 スーツ姿で、肩にかかるくらいまで 長い髪の男の人。背も高い… なんかホストみたい。 あ!こっちに向かって歩いて…

白と黒の子守唄(71話)

気になる… 彰くんが怒ること、 あんまりなかったのに… 瞬くんは笑って言った。 「彰もあんなに怒ること無いのになぁ〜」 え? 「俺があかねちゃんの家に、 普通に出入りしてるって言ったら 剣司の気持ち考えろとか言ってさ、、」 あ、女の人関係無かった… あ…

白と黒の子守唄(70話)

朝起きて、ベッドでぼぉ〜っと… やっぱり昨日の事が気になる… 瞬くんのあの顔… 今日は土曜で学校には行かないし、 瞬くんに直接…いや、それは辞めた方がいいね… うーん、と悩んでると 部屋のドアが開いた。 「あかねちゃん!おはよ☆」 あたしは思わずビクつ…

白と黒の子守唄(69話)

休み開けの学校は疲れる〜! 連日の授業にクタクタ… 夏休みがまだ恋しいなぁ… 放課後あたしは剣司くんと 帰った。 横に並んで歩くのには 少し慣れてきた。 ただ目の前にクラスの人が見えると、 少しドキッとして、剣司くんの後ろに 隠れてしまう… 「なんだよ…

白と黒の子守唄(68話)

今日から2学期!! みんなと会うのは久々な気がする。 教室に入るとゆきちゃん、かんなちゃん、 マリナちゃんのお出迎え。 かんなちゃんとマリナちゃんは 旅行ぶりだもんなぁ。 少し後に彰くん、瞬くん、剣司くん。 剣司くんはどことなくよそよそしい。 あた…

白と黒の子守唄(67話)

ふぅ… 何とか1日で終わった〜。 ゆきちゃんもう机に伏せて動いていない… 「ゆき、もう一生分の夏休みの宿題やった…」 来年もあるけどね… 今は言わないでおこう… 瞬くんは壁にもたれてため息をついた。 「俺さぁ、こんなに頑張らなくてもいいように 出来てるんだ…

白と黒の子守唄(66話)

花火大会から数日、、 結局待ち受けにする勇気は出てなかった。 というより、変なとこ押して 消えたら嫌だもんね… 携帯を見つめていると 着信!! わぁ、びっくりした… ん?ゆきちゃん?何の用だろ… 「あかねちゃ〜ん!今日暇〜?」 ゆきちゃん泣いてるの? あ…

白と黒の子守唄(65話)

地面に座っていた男の子は 誠くんの声に反応した。 「お兄ちゃ〜ん!」 すると誠くんはこちらに気づいた。 「あ!たっちーとモーリー! ごめんね!その子僕の弟の源(げん)っていうの! 探してたんだぁ〜」 誠くんは源くんを抱えた。 「2人とも怪我手当してくれた…

白と黒の子守唄(64話)

屋台を歩いてると、 おぉ!あれは! ベビーカステラ!! 前にスーパーの前で売ってた時に 美味しかったの覚えてた。 あれなら歩きながらでも食べれるからね! 「剣司くん!ベビーカステラ買ってくる!」 「いや、俺も着いてくから!」 しかも出来たてのあったか…

白と黒の子守唄(63話)

花火大会当日。 あたしはこの重っ苦しい浴衣に袖を通す… 何を隠そうこの浴衣にはお父さんとお母さんの 思い出が詰まっている。 これが桐の花かぁ… しかし剣司くんとのデートに着ていくのは 気が引ける… スーパーで買ったやつとかで 良かった気がする… まぁ節…

白と黒の子守唄(62話)

お母さんの話が終わった…。 普段の生活見てると、 お母さんの方が溺愛かと思ったけど、 お父さんの方が惚れてたんだな… 「それから私たちは2年後結婚したのよ! そこまではちっさなマンションに2人暮らしでね… 今みたいなこんな広い家に住むなんて 思っても無…

白と黒の子守唄(61話)

「でしたら、私が皐月さんとお付き合いを初めて 諦めていた、という事でしょうか?」 修一さんは何やらじっくり考えていた。 改めて言われるとなんだか恥ずかしくなった。 あ、じゃなくて! 「いや、でももうそれは過去の話で… 私はさっちゃんが幸せになってく…

白と黒の子守唄(60話)

私と修一さんは花火大会に向かった。 屋台が多く立ち並んでいた。 相変わらず人が多い… 修一さんはそっと私の手を掴んだ。 「これだけ人が多くてははぐれてしまいます。 そばにいて下さい。」 屋台には目もくれず…というか速い! 私は下駄を履いてたので 中々…

白と黒の子守唄(59話)

花火大会当日。 待ち合わせの公園へ。 そこには修一さんと車椅子の… さっちゃん!! 「貴子さん、お久しぶり! 相変わらずお元気そうね!」 さっちゃんは笑顔でこう言った。 でもあまり顔色が良くない… 「修一さん、少し貴子さんをお借りしますわね。」 そういう…

白と黒の子守唄(58話)

私と修一さんは付き合いだしたものの、 どこか後ろめたさがあった。 修一さんは口数は少ないし、 さっちゃんと居る時とは全然違う。 私も修一さんに話をする事は特になかった。 そのまま夏を迎え、 私は進路に追われていた。 決まってないの多分、私くらい… …

白と黒の子守唄(57話)

高校3年の春。 周りのみんなは卒業の就職や 大学進学へと進路を決めだしていた。 私は何も考えてなかった。 ある日の放課後、 修一さんが私に声をかけてきた。 「皐月さんのお見舞い行ってますか? 行ってなければ今から一緒に行きませんか? 皐月さんには今…

白と黒の子守唄(56話)

さっちゃんはそのまましばらく 目覚めなかった。 病院に運ばれたが、 ボールが当たった衝撃により 持病が悪化した、との事。 修一さんはベットの横で、 「皐月さん…すみません…」 と繰り返しながら、 皐月さんの手を握り、 うつむいていた。 私はその様子を ド…

白と黒の子守唄(55話)

出会いは高校1年の春… 五十嵐家のご令嬢である さっちゃんこと、五十嵐皐月。 昔からの幼なじみ。 物腰柔らかくてまさにお嬢様!って感じの、 私と友達なのが奇跡くらいの子。 その頃私は結婚前で、桐島貴子って言う名前で ごくごく普通の家庭で毎日特に 不…

白と黒の子守唄(54話)

あたしは朝食を終え、 テレビを見ていた。 もう時期花火大会らしい… 虫に刺されそーとか 人多そうーとかで 何気に行ったことがない… というか行く意味分からない! 花火ならテレビで見れるし、 わざわざ暑いのにあんなところに 行く人の気が知れない!! 後…

白と黒の子守唄(53話)

次の日… ってかなんだか夏休み色々ありすぎて… 色々あると夏休みって あっという間なんだな… 夏休みもそろそろ終わりかけ。 あたしはリビングで朝食を… 「あかねちゃん!おはよう☆」 リビングではお父さんが椅子で新聞を読んでいて、 お母さんは台所で洗い物… …

白と黒の子守唄(52話)

部屋に来たはいいものの… 改めて2人で居ると緊張する… 「あかね、そろそろ吐いて貰うよ」 「え?」 「え?じゃないよ、つい数時間前に ここで何があったか! あとそれまでに何があったか!」 えっと… 全部言うの? 「えっと…最初は2人でストーカーの犯人 追…

白と黒の子守唄(51話)

一同唖然とする。 え?離婚? お母さんは慌てた 「修一さん、どういうこと? あかねちゃんはどうするの?」 お父さんはお母さんの前に立った。 「元々、あかねが20歳になり、成人式をむかえたら 全てを話し、離婚届を貴子さんにお渡しするつもりでした。 多…

白と黒の子守唄(50話)

「彼女は産まれてきた子供をすぐに抱いた。 彼女は産まれてきた来てくれてありがとうと 泣きながら子供をあやしていた。 親も子供も無事だった事は私も周りの医師達も 喜ばしいことだった。」 そうだったんだ…よかった。 「彼女はこの子供に明(あきら)と名付…

白と黒の子守唄(49話)

お父さんが、瞬くんのお母さんを 殺した…? どういうこと? お母さんはドアの前でしゃがみ込んだまま 泣いていた。 彰くんがお母さんに気付き、 そっと肩を撫でた。 「コイツは、体の弱ってる俺の母親を 無理矢理襲い、子供を妊娠させ、 俺を産ませてそのま…

白と黒の子守唄(48話)

「ねぇ…なに…してるの…シロッち…」 誠くん! 誠くんが青ざめた顔で立っていた。 「シロッち!たっちーから離れて!!」 誠くんは思わず叫んで瞬くんに飛びついた! 誠くんは跳ね除けられたが同時に 駆け上がってくる2人の足音。 あと2人が誠くんの声で帰って…

白と黒の子守唄(47話)

え?お父さんが、 これよりも酷いことを 瞬くんのお母さんにしたの…? 「家に帰って確かめてみる? それはダメだよ。確かめたら 俺が何をしようとしてるか バレちゃうからさ〜! 結局これも隠してもらうよ!」 瞬くん… 「さて、そろそろ作戦会議の時間だね。…

白と黒の子守唄(46話)

駅に行くと、瞬くんがいた。「あかねちゃんおはよう〜!☆」 少し離れたとこから声がした。 明るい笑顔だけど、 もう恐怖でしかない… 瞬くんの家は6畳のワンルーム。 家に入ると綺麗にまとまったリビング。 「あたしなんで呼ばれたの?」 怖いから先に聞く! …