雪乃小説館

不定期で更新します!現在は白と黒の子守唄を更新してます。

白と黒の子守唄(34話)

次の日…


剣司くん、やっぱり寝不足になりましたよ…


起きれない…


これっていつか慣れる日が来るんだろうか…


と、思いつつ、もう1回眠りについた。



目が覚めた…


もう昼の2時!!


寝すぎたな…


携帯を見ると剣司くんからメールが
来ていた。


”寝れたか?(笑) ”


まぁ、十分寝ましたよ…
もう昼だけど…


”ごめん、今まで寝てた!”
と、返信。


すると今度は電話がなった。

「あ、、あの…
お、おは…よう…」


起きてすぐ電話って
なんか新鮮。


多分この言い方だと、
また横向きながら照れて言ってるんだろうな…


あたしは思わず電話口でクスクスっと
笑ってしまった。


「ん?今なんか笑われた?
……あのなぁ、こうやって
朝に女子に電話するって
慣れてねぇんだよ!」


あ、今度はキレた。


「なんか剣司くん面白いね」


「なんか腹立つんだけど!
…あかねが楽しいんなら、まぁいいか…」


朝ごはん何食べた?とか
この後なにかするの?など
他愛もない会話が続いた。


その後電話を切り、あたしは…宿題…


旅行の期間の分少し遅れたからなぁ…


出来ればこういうのは7月中に片付けておきたい。


8月は近所のお祭りとか色々忙しいからな…


と言いつつ人混みが嫌で結局鳥居のとこで
引き返して来るんだけどね…


そういえば、剣司くんは宿題やってるのかな?


イメージ的には8月にバタバタしてそうだなぁ…


もしくはやって来ないタイプだったりして…


有り得る、、、


あの4人の中では1番しなさそう…
で、休み開けて、見せて!とか言われそう…



と、色々考えながらも
今日のノルマ達成!


なんだか外が騒がしい…


雨か…


そういえば、夜雨が降るって
天気予報書いてあったな…


部屋にお母さんが来た。


「あかね、ごめん!
お父さんが傘忘れてるみたいなの!
駅まで持って行ってあげてくれない?」


まぁ宿題も落ち着いたし、
気晴らしに散歩もいいか…
雨だけど…


あたしは駅に向かった。


まだ、着いてないみたいだな…


駅前のターミナルは帰宅の人達で溢れていた。


タクシーを待つ人、バスを待つ人…
雨の日はよく見る景色。


あたしは駅の改札口で待つことに…


すると少し離れたとこに
見覚えのある人影。


あれは、、、瞬くん?


しかも見た事ない女の子手繋いでる!?


見ない方がいいよね、きっと…


あたしは思わず物陰に隠れた。