雪乃小説館

不定期で更新します!現在は白と黒の子守唄を更新してます。

2021-09-18から1日間の記事一覧

白と黒の子守唄(30話)

あたしは剣司くんの話を受ける事にした。 そのまま部屋に戻ることにした。 でもあたしは戻る前に。 彰くんにメール。 今自販機まで出てこれますか?と、 送った直後に返信が来た。 すぐ行く。 「何の用だ。」 あー、彰くん冷たいバージョン… 「あの…ちょっと…

白と黒の子守唄(29話)

夕食。 食堂にまた集まる。 剣司くんが近付いてきた。 耳元で、小さな声で 「今晩また、海行かね?2人で。」 と言ってきた。 まぁ剣司くんの話は女子はみんな知ってるし、、 行くと答えた。 「時間はまた連絡するから」 と言って離れていった。 食事を終え、…

白と黒の子守唄(28話)

彰くんの唇が近くなる… どうしよ… ガチャっ! ドアが開く音がした。 彰くんは少し顔をあげるも 近いままだ。 ドアの方から人が入ってくる。 瞬くんだった。 瞬くんはあたしと彰くんの顔が 近い状況を見て、最初は驚いてたが、 「あら〜、俺邪魔しちゃったか…

白と黒の子守唄(27話)

2日目の朝… はぁ…なんか最近多い寝不足… ロビーでみんなと集合。 朝食はみんなと食堂のバイキング。 男子4人も来た。 そういえばこっちはみんなに話したけど、 向こうは誰に話したんだろ。 バイキングを回っていると 剣司くんが来た。 「橘、おはよう。取り…

白と黒の子守唄(26話)

剣司くんの話に涙が溢れていた。 剣司くんはあたしの腰に手を当て、 そのままあたしを抱き寄せた。 「橘…俺…」剣司くんはそのまま何も言わなくなった。 な、なんだろ… 剣司くんは静かに深呼吸すると、 あたしを見て口を開いた。「橘…俺、お前が好きだ。」 え…

白と黒の子守唄(25話)

和也の家に行くと、 和也のお母さんは車を用意していた。やけに飛ばす。 着いた先は海だった。 広い砂浜の一角に人だかりが出来ていた。 嫌な予感がした。 和也だ… そこには冷たく冷えきった和也が寝ていた。 俺は和也を起こそうとした。 和也に近付こうとす…

白と黒の子守唄(24話)

放課後、和也は教室に戻ってきた。 手には絆創膏がついていた。俺達はそのまま帰った。 しかし先生は原因を突き止める訳でもなく、 母親が学校に押しかけることも無かった。 ただ俺は和也を見守ることしか出来なかった。このままでは和也が怪我だけでは済ま…

白と黒の子守唄(23話)

次の日。 和也は学校に来た。 左手には包帯がついていた。 相変わらず誰も和也には近付こうとしない。 俺がおはようと、声をかけると 笑顔でおはようと返してくれるのは 嬉しかった。 体育館横で今日も弁当。 教室に戻ると、和也の机の中の教科書が ボロボロ…

白と黒の子守唄(22話)

次の日和也は来てなかった。 クラスの奴らは居ないことが気にならない。 2時間目の途中で遅れて和也は登校してきた。 休憩時間にまた俺達は 体育館横で弁当を広げていた。 あれ? 和也の首元…切り傷? 「なぁ、和也。その首どした?」 俺がそういうと、和也…

白と黒の子守唄(21話)

それは瞬や彰、誠達と出会う前の話。 小学校に上がった俺は 友達100人作るんだー!って勢いで 手当り次第みんなに声掛けて言ってた。 まぁガキってそんなもんだしな… その中に居たのが二階堂和也(にかいどうかずや)。 周りと馴染もうとしない二階堂は 席に座…