雪乃小説館

不定期で更新します!現在は白と黒の子守唄を更新してます。

2021-09-19から1日間の記事一覧

白と黒の子守唄(42話)

あれ?瞬くん…じゃない? 黒の帽子に黒いパーカー、 でも見えてるこの金色の髪は… 「瞬くん…だよね?」 その少年は、人違いです。 とだけ答えて去って行った。 声もちょっと違ったかな。 さっきの子… あたしの家をじっと見てた気がしたんだけど… なんだった…

白と黒の子守唄(41話)

あぁ、それで…「それでも特に森野は何も言わなかったな…。 その後自販機のとこでばったり会ったのは 偶然だったけど、俺は悪い役だったから、 一言だけ言ったけど、特に意味はなかった。 でも夕食の時にお前ら海で会う約束したし、 もう俺の役も終わるなと思…

白と黒の子守唄(40話)

あたしは慌てて剣司くんにメールした。 剣司くんにも同じメールが送られていたようだ。 剣司くんもなんで呼ばれたのか 分からない様子だった。 次の日、あたしと剣司くんは 彰くんの家へ向かった。 ピンポンを鳴らすと、 まっすぐリビングに来るように言われ…

白と黒の子守唄(39話)

あたしはずっと考え込んだ… 「パフェ食わねぇと溶けるぞ…」 あっ!忘れてた! 上のソフトが溶けて、 入れ物から溢れそうになっていた。 考えてても思いつかないし、 先にパフェ食べるか… パフェを食べ始めた頃、 剣司くんが話出した。 「俺さ、最初あかねの…

白と黒の子守唄(38話)

「あぁ、これ」 剣司くんがカバンから 梱包された小さな袋を あたしに差し出した。 あれ?なんでこっちに? 「要らなかったら妹にやるけど? 開けて見たら?」 あたしは袋の口を丁寧に剥がした。 中からは最後のお店で見た、 うさぎのヘアピン。 嘘!これ1個…

白と黒の子守唄(37話)

剣司くん…なんだか落ち込んじゃったのかな… あれから何も言わずただ黙々と歩いていた。 あたしはその後ろに着いて… あ!このお店! この前携帯で見たとこ! 確か、興味あるお店何個か ピックアップしてメモに書いといたんだよね。 えっと…どこいったかな… あ…

白と黒の子守唄(36話)

2日後。 今日は宿題の事気にしなくていいし〜! 昨日やったもんね〜! 今日は剣司くんと買い物の日。 モールの前で待ち合わせ。 どうしても集合時間とか、 早めに着いちゃうんだよね。 ってか!モールの前ってどのへん!? 駅とモールの間には広いターミナル…

白と黒の子守唄(35話)

あたしは物陰に隠れた。 瞬くん、、 なんだろ…いつもと雰囲気違う… あ!誠くんの1件の時に見た あの冷たい目つき… 何かあったのかな… あたしは思わずマジマジと見てしまった。 そのまま2人は駅を離れていった。 しばらくすると人混みの中から お父さんが、手…

白と黒の子守唄(34話)

次の日… 剣司くん、やっぱり寝不足になりましたよ… 起きれない… これっていつか慣れる日が来るんだろうか… と、思いつつ、もう1回眠りについた。 目が覚めた… もう昼の2時!! 寝すぎたな… 携帯を見ると剣司くんからメールが 来ていた。 ”寝れたか?(笑) ” …

白と黒の子守唄(33話)

剣司くんは何も言わずに 静かにあたしを離した。 そのまま切ない目をして、 言った。 「それ、そのままあかねに返すよ。」 え?どういう意味? 「言えるわけねぇだろ… 無理やり付き合わせてるようなものなのに…」 剣司くんはそのまま下を向いた。 なんでそん…

白と黒の子守唄(32話)

バスに乗ると、ゆきちゃんがいきなり 「ゆき、誠くんの横に座る〜!」 と言って、誠くんの横に座った。 誠くんの横に座る予定だったのは…剣司くん。 あと、座れてないのは、あたし… あたしは剣司くんと並んで座る事にした。 剣司くんは窓際で外をじっと見て…

白と黒の子守唄(31話)

結局ほとんど寝れなかった… 無意識に唇を触っていた。 昨日剣司くんとキスしたの、 なんだか夢だったんじゃないかとか 思ってしまったり… 「あかねちゃん… なんだか顔色悪くない? もしかしてまた寝不足?」 ゆきちゃんが私の顔を覗き込み 心配そうな声で言…