雪乃小説館

不定期で更新します!現在は白と黒の子守唄を更新してます。

白と黒の子守唄(47話)

え?お父さんが、
これよりも酷いことを
瞬くんのお母さんにしたの…?


「家に帰って確かめてみる?
それはダメだよ。確かめたら
俺が何をしようとしてるか
バレちゃうからさ〜!
結局これも隠してもらうよ!」


瞬くん…


「さて、そろそろ作戦会議の時間だね。」


もはや、何の作戦だろ…


瞬くんにここまで良いようにされて、
剣司くん裏切って、剣司くんに何も言えなくて、
あたし、何してるんだろ…


辞めさせなきゃ!


「瞬くん!何をしようとしてるか分からないけど
もうこれ以上変なことするのは辞めよう!」


それを聞くと瞬くんは
あたしの顎を抑えた。


「じゃあ剣司振る?剣司振って
俺の女になって抱かれると言うなら
考えてあげる。」


それは…出来ない…


あたしから剣司くんを振るなんて…


あたしは瞬くんと共に、家に向かった。



誠くんは今度こそ犯人をとっ捕まえてやる!
と、意気込んで居た。


彰くんは神妙な面持ちで外を見つめる。


瞬くんはあたしの勉強机のイスに、
剣司くんとあたしはベッドに座っていた。


「森野、山神、今日はお前ら下で待機しろ。」


え?剣司くん降りちゃうのか…


剣司くんと誠くんは急いで下に降りた。






彰くんは窓から電信柱を見つめていた。


「お前ら、何があった。」


彰くんの言葉にビクついてしまった。


瞬くんは動じていない。


「ん?何の話?」


瞬くんはとぼけた返事をした。


「お前ら2人、昨日追いかけ戻ってからの
様子が今までと違う。何があったか話せ。」


「言ったらみんなに筒抜けになるんでしょ?
じゃあ言えない☆」


完全になんかある言い方じゃん!


隠す気あるの…?


「じゃあ質問を変える。
白馬!お前と橘のお父さんの関係を教えろ。」


観察力凄い…
よく見てるんだ…


「みんなと一緒だよ!この前初対面☆」


そうだ…お父さんとは会ったことあるのかな?
お父さんは瞬くんに怯えたから多分わかっ…


瞬くんとお父さんの関係?


まさか…


いや、違う!そんなハズはない!
お父さんあんなにお母さんと仲良しだもん…


瞬くんの言葉が全て正しいとは限らない!


「………い!…かねちゃん!」


肩に手が当たった。瞬くん!!


あれ?彰くんは?


「彰くんはどこ?」


瞬くんは笑った。
「彰くんは下に降りて行きましたよ〜!
だからこの部屋は今は2人!」


しまった…


考え事してて周りみてなかった!!


こりゃまずい…


「で、今怖い顔して何考えてたの?」


しかも見られてた…


「何も考えてない…」


何も確信もないし、調べる事もできない…


お父さん…お母さん…剣司くん…


「あかねちゃんホントに悪い子だね。
俺と居る時嘘ばっかりついてる。
正直にさせるにはこれしかないか…」


あたしはベッドに押し倒された。


待って、誰か帰ってきたら…


「あかねちゃん、今日は怖くないからね、」


そう言うと瞬くんはあたしの服のボタンを
順番に外して行く…


何するの?


あたしの肌があらわになる。


「この状況、誰かに見られたら
まずいよね?」


瞬くんと2人きりであたしの服は前が開いてる…


どう考えても不自然…


「正直に話してくれたら、ボタン締めていいよ。
さぁ、さっき何を考えてたの?」


「だから何も考えてない!」


そう言うと瞬くんは
あたしの下着の肩紐に手をかけた。


「これも外しちゃうの?」


それまで外されたら…


どうしたらいいの…


誰かっ!!!



「ねぇ…なに…してるの…シロッち…」