雪乃小説館

不定期で更新します!現在は白と黒の子守唄を更新してます。

白と黒の子守唄(37話)

剣司くん…なんだか落ち込んじゃったのかな…


あれから何も言わずただ黙々と歩いていた。


あたしはその後ろに着いて…


あ!このお店!
この前携帯で見たとこ!


確か、興味あるお店何個か
ピックアップしてメモに書いといたんだよね。


えっと…どこいったかな…


あたしは立ち止まってカバンの中を探した。


剣司くんが気づいて振り返り、
こちらに向かってきた。


「あかね、さっきからなにやってんの?」


あ!見つかった!


「これ探してたの!」


あたしは1枚のメモを取り出した。
そこにはあたしが気になってたお店が
6箇所書かれていた。


「ぷっ!何それ!
ここは遊園地かなんかかよ!」


剣司くんはお腹を抱えて笑っていた。


忘れそうだったから
書いてただけなのに、、、
そんなに笑わなくても!


「あ、これ順番おかしくね?
俺がこれ案内するわ!」


剣司くんはメモを取り、
あたしは1件目のお店に入った。


まっぶし〜!


辺りがキラキラしてる…


ここは可愛い服が並ぶお店。
1度こういうお店入って見たかったの…
あたしには似合わないけど…


今度来た時に買ってみようかな。


服を取るとチラッと値札が見えた。


あれ?0がいち、に、さん、し…
なにこれ、ゼロ多くない?
お小遣い半年分くらい…
あぁ、お店の眩しさでクラクラしてきた…


次のお店行こ…


その後も雑貨屋や帽子屋さん等
色々と見て回った。


可愛い物いっぱい!


5店舗目を出た時に、ふと気付いた。


あたし剣司くんの買い物着いてきたのに
自分の行きたいとこばっかり案内させてる!


「剣司くんごめん!
あたし浮かれてた!
剣司くんの行きたいお店行こ!」


「ん?あと1箇所だろ?
俺のは後でいいよ。」


あたし最低じゃん…


最後のお店はアクセサリーショップ。


あった!コレコレ!
携帯で調べた時に写真が載ってた
可愛い髪留め!!
うさぎのシルエットがシンプルで可愛い!


鏡の前で当てて見たけど、
似合わないなぁ…やっぱり…


……あれ?


あたし今日目がおかしい…


まさかのゼロが多い…


これ買いたかったのになぁ、、、


いつか、買いに…うん、きっと来れる…


お店を見終わったのであたしは
トイレに行く事に。


「俺の行きたい店近くだし、
ダッシュで買ってくるから
ここで待っとけよ!」


しばらくすると、戻ってきた。


あたし達はそのままモール内のカフェで
お茶することにした。


パフェ美味しそう…


夏と言えばマンゴーパフェか…
いやいや王道のチョコレートパフェか…
プリンパフェも捨て難いぞ…


あたしはメニューとにらめっこ。


「期間限定のマンゴーにすれば?
他のはまた食べに来ればいいだろ!
必要なら俺も付き合うし!」


じゃあマンゴーで!!


はやく〜来ないかなぁ〜!


あ、そういえば、剣司くん何買いに行ったんだろ…


「剣司くんって今日何買いに行ってきたの?」


剣司くんはカバンに手を入れた。


「あぁ、これ」


え?それって…